鍋帽子でゆであずきを煮る
小豆は、80℃のお湯に5時間以上漬けることにより、ほっくりしたゆで小豆ができます。
保温性能の高い土鍋などの厚手の鍋で、小豆にいちど火を通してから、バスタオル、毛布などで鍋をくるんで保温しながら放置するだけで、皮がやぶれない、やわらかな小豆ができます。
加熱時間が短く済むので、省エネルギーな煮小豆の方法です。
バスタオルや毛布は、鍋帽子のような専用の保温グッズがあれば、さらに簡単です。
<材料>
できあがり 煮小豆 約800g分の量です
小豆 300g(約2合)(計量カップで約360ml)
水 3カップ(計量カップで600ml)
調理時間の目安
30分+8時間
つくり方
- 小豆はよく洗ってから鍋にいれ、3カップ(600ml)の水を注ぎ、蓋を開けたまま加熱します。
- 沸騰したら、強火で5分煮ます。さらに、蓋をし、ごく弱火にして15分加熱します。
- 蓋をしたまま、バスタオルや毛布、もしくは鍋帽子に包みます。8時間(およそ一晩)放置します。冬場はなるべく暖かい場所におくといいでしょう。
- 8時間経過した(翌朝になった)ら、蓋を開け、小豆を箸でつまみ、皮が柔らかくなっているかどうかを確認します。
まだ固いようであれば、蓋を開けたまま、強火で再度加熱し、沸騰したら100mlの水(分量外)の冷水を注ぎます。そこから弱火にし、好みの固さになるまで加熱します。
ゆっくりと弱火で煮るのが向いている小豆は、土鍋など厚手の鍋との相性がいいです。
番外編 土鍋でおいしく小豆を煮るコツ
・土鍋の選び方 小豆300gの量ですと、直径(内径)19~28cm、容量だと2Lから4L(土鍋サイズだと9号から11号)の、一般的な家庭で使用する鍋の大きさで十分です。
小豆と水の量が多いほど、保温力も高まり、小豆の皮がやわらかくなりやすいです。
・差し水 一晩おいた後、固さを調べてみたら、まだ芯がのこっている場合があります。
そんなときは、いったん強火で沸騰させてから、冷たい水を加えることで、芯まで火が通りやすくなります。
・少量の小豆を保温で料理したいときは、魔法瓶をつかった煮小豆の方法もあります。参照先。「魔法瓶でゆで小豆」
記事提供 森田農場(株式会社A-netファーム十勝) 森田里絵様
(会社英文表記 A-Net Farm Tokachi Co.,Ltd URL http://www.azukilife.com/ )
※注釈 鍋帽子とは、一度加熱した鍋にかぶせて、放置している間に調理をすすめる、鍋に被せる覆い物の料理道具です。電気もガスも使わず、火のそばにいる必要もない、そんな便利で手間いらずの保温調理道具です。
参考図書 魔法の鍋帽子: 婦人之友社