小学校のPTAであんこ教室をさせて頂く機会がありました。
実際に手を動かして餡を練っていただき、そしてその餡を使ってオリジナルどら焼きをそれぞれに作っていただく2時間でした。
どら焼き披露と、食べながらの交流で、餡とともに楽しい集いの時間も味わっていただきたかったので、小豆や餡の、説明は極力省きました。
その代わり、小豆の詳しい説明は、この小豆の絵本にお任せしました。
絵本をご紹介し、自由に手に取ってみていただく場所を設けたら、何人もの方に、じっとみていただけていました。
小豆は、穀物の一つであることを、この本を読むと改めて思いおこさせられます。
学校で、田植えや稲刈りの体験授業はありますが、小豆がどう生え収穫されるかまでは、子供ばかりでなく大人でさえも、知らないようで、小豆ってサヤにはいってるんですね、と、声があがっていました。
芽が生え、成長し、そしてどんな花が咲き、その後、どんな形で収穫されるのか、そして私たちが食べているのは、そのうちのどの部分なのかが、絵本で詳しく知ることができます。
小学校などで、食育をキーワードに、「あんこ教室」開催をわたしたちazuki magazineが呼びかけているのは、小豆が私達の身体にとって有用であるばかりでなく、農業の持続性にとってかけがえのない土壌環境をつくる大きな働きをすることも、あわせて伝えたいためです。
『あずき』を読むと、あんこ教室で餡を作るだけでなく、一粒の小豆を地面に撒いて育てることも、小豆をもっと身近に感じてもらえる活動にできそうだとヒントをいただきました。
とはいえ、もし小豆を地面に撒いていただけなくても、この絵本をご紹介するだけで、身近な食材がどんな風に育っているかを伝えることができそうです。
小学校のPTAであんこ教室を開催したあと、こんな風な声をおよせいただきました。
「餡を炊くハードルが下がり、小豆を炊く回数が以前より増えました。」
「ゆで小豆にメープルシロップをかけて食べるアイデアが、大人には嬉しかったです」
小豆好きのあなたがもし、あんこ教室を開催されるときは、この絵本をご紹介くださると、きっとご参加のみなさまの興味がより深まりますよ。
小豆畑をご覧になったことがない方にも、菓子になった甘い餡しかしらない人にも、小豆にきっと興味をもっていただけ、お話しが弾むこと間違いなしです。
※azuki magazineにあんこ教室開催のご依頼をいただく場合はコチラまずご覧ください。
『あずき』、荒井真紀さく、かがくのとも絵本。