2020年2月8日、パリのバスチーユ地区の日本食レストラン「じんちゃん食堂」で、路上どら焼き販売イベントが開催されました。
このイベントは、北海道十勝の小豆農家の森田農場さんと、じんちゃん食堂さん、そして、和菓子職人の岩崎健一さんの3者によるコラボレートで実現されました。
路上販売の様子をレポートします。
土曜日のお昼間、じんちゃん食堂のお馴染みさんにさえも予告なしでゲリラ的に始まったイベントでした。
にもかかわらず、店舗前で3時間の実演販売の結果、約500個のどら焼きが完売しました。
パリでは、TORAYAパリ店でもどら焼きが販売され、またどら焼き専門のサロンド・テのトモもあります。
この両店とも、日本でみかける一般的などら焼きサイズで販売されています。
今回は、路上で焼き、スナック感覚で、道行く人に召し味って頂くため、特別に少し小さなサイズでどら焼きが作られました。
パリのブラッスリエでの持ち帰り方式でよくつかわれている、紙の袋に入れてお渡ししする方式での販売でした。
日本のようにビニールで包んだり、手提げ袋に入れたり、パックに詰めたりということはしません。
どんなお客様が来られたかというと主に三つのカテゴリーに分かれるかと思います
まず一つ目のカテゴリーは、日本でどら焼きを食べたことがあるという方。
旅行に行ったことがあるよと、たくさんお話しくださりました。
なつかしーって食べていただきました。
二つ目のカテゴリーは、どら焼きを知っているけれども、まだ食べたことがなかったという方。
たとえば、映画『あん』でみたことがあるけれど、まだ食べたことがないから、楽しみっておっしゃってくださってました。
そして三つ目のカテゴリーの方は、そもそも何であるかよくわからないが、とりあえず美味しそうだから買って食べてみようという方々。そこに行列ができていたから、並んでみたという方もここに入ります。
圧倒的に、このカテゴリーの方が多かったです。
にもかかわらず、「この路上イベントは今回だけか?」「次はいつやるのか?」「来週もやるのか?」と聞いてくる人が多くおられ、初めてどら焼きを召し上がって美味しかったというだけでなく、また食べたいと言ってくださる関心の高さが伺えました。
日本でも店頭で焼く和菓子といえば、たい焼きが有名ですね。
おいしい匂いにつられて、路上で買って食べる方式も浸透しています。
どら焼きも同じような方式で、どら焼きでも、たい焼きでも、同じようにパリの街角で売られる機会が今後増えてくるのではないでしょうか。
定期的に、もしくは毎日どら焼きを焼いてくださるお店が生まれてくださる日が近いかもしれませんね。
ちなみに、日本の和菓子職人さんに、フランスのあなたの所でも路上どら焼きイベントをやってほしいという依頼がある場合には、職人さんお呼びしたり、小豆の提供したり、どら焼きの作り方を学んだりというパッケージをご提案することもできますので、編集部までどうぞお気軽にお問い合わせください。
2020/2/8 取材 和田美香
【取材協力】
森田農場(株式会社A-netファーム十勝)http://azuki-life.com
じんちゃん食堂 https://pickup.deliverect.com/jinchanshokudo/fr/order/