フランスのワインで有名なボルドー地方にある郷土菓子にカヌレ・ド・ボルドーがあります。
最初は修道院で作られていたというカヌレ。ワインの製造工程で澱を取り除くために卵白を使うので、
大量に余る卵黄を利用して作られたというのがこのカヌレの始まりと聞きます。
フランス語でギザギザと溝をつけることをカヌレと言い、銅製でできた菊の花のような模様の型を
使って焼き上げます。
カヌレの型は20年前にパリで購入しましたが、色合いも全く変わることなくいまも現役です。
小さいけれど絶妙な形と色合いをしたこの型はお菓子作りが好きな人ならばついつい買ってしまう物
のひとつです。
日本でもかなり前に流行ってから根強い人気の焼きお菓子。
日本人に親しまれているのは、中はもっちりでまわりはカリっと香ばしい食感が和菓子に通じるから
かもしれません。
もちっとした独特の食感に合いそうなので小豆を入れてみたら想像通りな味になりました。
カヌレ・ド・ボルドーはラム酒を使いますが、子供が食べてもいいように抜きで作ってあります。
<カヌレde あずきのレシピ カヌレ型直径5センチ×高さ5センチ約8個分>
牛乳 250ml
バター 12g
きび砂糖 100g
米粉* 75g
卵 1個
ゆであずき 50g
バニラオイル 適宜
< 作り方>
①牛乳とバター、きび砂糖の半分量を鍋で温める。(沸騰させず溶けるまで)
②卵にきび砂糖の残り半分を加えて泡だて器で混ぜる。
③②に米粉を入れて泡だて器で混ぜる。
④ゆであずきを加えてへらで軽く混ぜる
⑤④の中に①を漉しながら加えて混ぜる。
⑥バニラオイルを加えて表面の泡をすくう。
⑦銅製の型にオイルかバターを型の隅までしっかり塗り、キッチンペーパーに逆さにして
置き余分なオイルは落とす。
⑧型に⑥を流し込む。膨らまないのでぎりぎりまで注いでも大丈夫です。
⑨200度に予熱しておいたオーブンで60分ほど焼きます。
こんがりと焼き目をつけたいですが、表面が焦げてしまわないように
焼き上がりの頃は気を付けます。
⑩温かいうちに型から取り出します。
次の日になると外側のカリっと感がなくなってきますので当日頂くのが美味しいです。
*カヌレは本来小麦粉を使いますが、もっちり感を出すのに米粉が合いそう
なので米粉レシピにしてみました。小麦粉を使う場合は生地を12時間以上
寝かせますが、米粉はグルテンフリーのため寝かせる必要がなくこの
お菓子に向いていると思います。