おやつを食べるとき、みんなが笑顔になりますよね。
お菓子を作るときも同じ、作り始めると心穏やかになっていきます。
特に焼き菓子は粉とバターの焼ける香りが幸せな空気を部屋中に運んできて
くれるように思います。
小豆とフルーツを組み合わせて焼き菓子を作りたいと考えていた時に
柿がきっと合うだろうと思って、秋が来るのを楽しみに待っていました。
柿は小さく切ってトースターで焼くと、干し柿のような甘さとぷにゅっとした
変わった食感が楽しめ、小豆との相性もばっちりです。
小豆は個性を出し過ぎず控えめに、そしてありとあらゆる素材とうまく調和して
優しくて温かみのある味を出してくれます。
そういうところが日本人の良さに通じるのかなと思いながらあずきを使ったお菓子を
考えています。
<柿とあずきのスコーンのレシピ 直径5㎝丸形 約7個分>
薄力粉 130g
きび砂糖 10g
ベーキングパウダー 小さじ1
塩 少々
卵 1個(半分は生地用、半分は表面のツヤだし用)
バター 20g (混ぜる直前まで冷蔵庫で冷やしておく)
ヨーグルト 50g
粒あん 50g
柿 小さめ1個
<作り方>
①柿の皮を剥いて、1㎝以下に小さく切る。アルミホイルに乗せてトースターの強で
15~20分焼いてから冷ましておく。
②薄力粉とベーキングパウダーをふるってボウルに入れ、砂糖と塩も加える。
直前まで冷蔵庫で冷やしておいたバターを加え、スケッパーで切るように混ぜる。
③卵半分とヨーグルトも加えてゴムベラで混ぜる。
粒あんと焼いて冷ましておいた柿も加えて混ぜる。
水気の多い缶詰の茹であずきを使う場合は水気をできるだけ切って
おくといいです。
④手でまとめてから厚さ2センチに伸ばし、サランラップで包んで冷蔵庫で
30分~1時間休ませる。型のサイズに合わせて長方形に整えてからラップで
包んだ方が型抜きの作業がしやすいです。
(小豆の水分で生地が柔らかくなるので、なるべく冷蔵庫で休ませた方が生地が
扱いやすいです。)
⑤生地を休ませている間にオーブンを予熱190度に温めておきます。
⑥冷蔵庫で休ませておいた生地を5㎝の丸型で抜く、なければ包丁で四角や
三角に切ってもいいです。
⑦天板に乗せたら残りの卵を表面に塗り、190度のオーブンで15分~20分
焼きます。
焼きたてを温かい状態で食べるのが美味しいですが、冷めてしまったら
トースターで温めなおしても良いです。
本場イギリスではクロテッドクリームやジャムを塗って食べたりするスコーン
ですが、小豆と柿の甘味があるのでなくても充分美味しいです。
イギリス式に紅茶と共に頂いても、日本茶でも合いそうな味です。