パンを焼くのが好きです。
パン生地の何とも言えない柔らかさと弾力がまるで赤ちゃんの肌のようで、時間をかけてゆっくり
育てていくところが子育てに似ているように思え、赤ちゃんだった子供が大人になっていくのを
見守る感じとパン作りが重なるのです。
いまは時短、簡単、便利を求める世の中になってきましたが、パン作りをしていると時にはゆっくり
時間をかけて向き合うことの大切さを感じたり。
子育てに近道がないのと同じで、パン作りもゆったりとした気持ちで気長に育っていくのを待つと
いうのが必要なのかもしれませんね♪それが実は難しいのですが(笑)
今日は大好きな北海道産のホクホクあずきをたっぷり巻き込んだパンを作りました。
北海道の十勝にある森田農場さんhttps://www.azukilife.com/
のホクホクあずきは口に入れるとその名の通りホクホクとした食感と噛みしめるたびに
ほんのり甘くて、あずき本来の美味しさを存分に楽しめます。
一緒にはちみつで煮たりんごとクリームチーズの角切りを入れておやつや朝食にぴったりのパンに
なりました。
そしてパンを焼くときに欠かすことのできない酵母は白神こだま酵母を使っています。
天然酵母は種起しに時間がかかりますが、白神こだま酵母はぬるま湯に溶かしてすぐに使えます。
世界自然遺産の白神山地から発見された野生の酵母。
扱い方が難しくなく、そしてふんわりと柔らかく焼きあがるのでパン作り初心者にもお勧めです。
アツアツをどうぞ召し上がれ!
<ホクホクあずきのおやつパン 16個分>
強力粉 320g
米粉* 80g(薄力粉でもOK)
きび砂糖 大さじ2
塩 小さじ2弱
白神こだま酵母 小さじ2
酵母を溶かすためのぬるま湯 (30~35℃) 大さじ4
ぬるま湯(30~35℃) 180ml~200ml
豆乳 60ml
バター(室温においておく) 30g
りんご1個
はちみつ 大さじ1
水 大さじ2
クリームチーズ 約50g
ゆで小豆(ホクホクあずきの甘さほんのりを使用) 90g
<作り方>
①酵母にぬるま湯(30~35℃)を加えてそのまま2~3分おいて、使う前に
スプーンでよくかき混ぜてダマのない状態にする。
②強力粉、米粉、砂糖、塩に溶かした酵母とぬるま湯、豆乳を加える。
ぬるま湯は時期によって必要な水分量が変わってくるので最初から全部入れずに
様子を見ながら足していく。
(バターが後で入るのでこの段階でべたべたにし過ぎない)
③台の上で5分ぐらい捏ねる。
④5分間軽くラップをかけて生地を休ませたあと、バターを2,3回に分けて加え
15分ぐらい捏ねる。
⑤生地がなめらかになったら丸めてボールに入れ、ボールの表面に軽くラップをして
30℃で50~60分一次発酵させます。
⑥1次発酵の間に中に入れる具を準備する。
りんごの皮をむき、5mmぐらいの厚さのくし切りにしてはちみつと水を加えて
しんなりするまで煮詰めておく。
クリームチーズを1センチぐらいの角切りに切っておく。
⑦一次発酵が終了して生地が倍ぐらいの大きさに膨らんだら、生地を2等分にして丸め
なおして15分休ませる。(**残り半分は冷凍保存できます。下記参照)
表面が乾かないように軽くラップをして休ませる。
⑧生地のひとつをめん棒で20×25㎝まで伸ばす。
手前と後ろを3㎝ぐらいを避けて全体にホクホクあずき、クリームチーズ、煮ておいたりんご
をまんべんなく置いて、巻き終わりをしっかりつまんで生地を閉じて形を整える。
⑨生地の閉じた方を下にして、包丁で8等分に切ります。
切り口を上にして、30℃で50~60分2次発酵させます。
発酵中に表面が乾かないように水を入れたスプレーで軽く霧吹きしてから
ラップをふわっと乗せる。
⑩2次発酵が終了したらオーブンを180℃に予熱しておき、つやが欲しい場合は
溶き卵を刷毛でぬる。
卵はなくてもOKですが塗った方が焼き上がりがきれいです。
⑪180℃で16分~20分焼いたら出来上がり。
表面に焦げ目がつくまで焼いた方が美味しく見えます。
*米粉を使うともちっとした食感が出るので使っていますが、生地をまとめるのが
少し難しくなるので、パン作り初心者の方は米粉を薄力粉に変えて作った方が
作りやすいと思います。
**生地は2倍の分量(16個分)出来上がりますので、1度に16個も作るのが大変な
場合は半分を1次発酵終了後にそっとラップに包んでから保存袋に入れて、冷凍保存し
(1週間ぐらいOK)焼きたいときに自然解凍して(室温20~25℃)2次発酵から続きを
行うということもできます。
残りは中身に好きなものを入れて焼いてもいいですし、丸くまるめて丸パンとしても焼けます。
一度に沢山焼けない場合などはお試しください。