あんこ玉と芋ようかんで有名な、創業1902年の舟和。
私が食してきた数多くの市販和菓子で、最も古い記憶が舟和のあんこ玉です。
超シンプルながら、艶やかで雑味のないなめらかな舌触りは、幼い私にもわかる旨さでした。
その舟和が、2015年春からJR上野駅構内『ecute(エキュート)上野』限定で、かわいいパンダのあんこ玉「ぱん玉」を販売しています。
花や生き物を模した上生菓子は目を惹く美しさですが、まん丸のあんこ玉をパンダにしてしまうとは何ともユニーク。
「ぱん玉」というネーミングもチャーミングです。
ひとつひとつが職人さんの手作りで、毎日数量限定での販売となっています。
数多く作れないのも納得のクォリティーの高さ。
通りがかりの人も思わず二度見してしまう愛らしさです。
実によくできています。機械のような精密な職人技にしばし感動タイム。
よくよく見ると顔の向きなどが少し異なり、その表情の違いもまた愛嬌です。
あんこ玉は一色のあんこでできていますが、ぱん玉はどうなっているのでしょう。
ごめんなさい、切りますね。
小豆で作られた黒あんが白あんに包まれています。
目・鼻・耳は黒の寒天製、表面は薄い寒天で覆われています。
原材料はあんこ玉と同じ、あん・砂糖・寒天・水飴・食塩。
白あんのみの直径4cmの球体を食べるのは大変ですが(あんこ玉の大きさにも意味があるのですね)、
中に黒あんが入っていることで、2色の味を楽しみながら最後まで美味しくいただけます。
白あん部分は白のあんこ玉と比べ、若干色と風味が違う気がしますが、
口どけのよいなめらかなこしあんは、パンダになっても変わらず老舗の味を守ってくれています。
かわいさと旨さは保証済み、しかも数量限定発売なので、早い時間に売り切れてしまうことも多いようです。
私が訪れたのは午前11時頃ですが、残り6箱ほどでした。
舟和「ぱん玉」は、ecute(エキュート)上野の「みやげ菓撰」内にてお求めになれます。
日持ちは購入日を含め3日。
上野みやげにいかがでしょうか。
【舟和 ecute上野「みやげ菓撰」内】
住 所:〒110-0005 東京都台東区上野7丁目
JR上野駅構内(改札内)3階
電話番号:03-5826-5663
U R L :https://www.ecute.jp/ueno/shop/496
【舟和本店】(ぱん玉の販売はありません)
住 所:〒111-0032 東京都台東区浅草1-22-10
電話番号:03-3842-2781
U R L :http://funawa.jp/
執 筆 者:加藤三和子