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出町ふたば「名代豆餅」 | Azuki - Red beans webmagazine

小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

出町ふたば「名代豆餅」

出町ふたば「名代豆餅」

京都の人は、基本的に行列が嫌いです。
その京都の人たちが、行列を厭わない数少ないお店が出町柳にある「出町ふたば」。

何を食べても美味しいのですが、今回は「名代 豆餅」を紹介します。
赤えんどう豆を混ぜたお餅で漉し餡をくるんだ豆大福。

お餅は赤えんどう豆がすっぽり隠れるくらいの厚みがありますが、とても柔らかく、ほんのりとしたお餅本来の甘みを感じます。
中は漉し餡。こちらもあっさりした甘みで、小豆の風味がとても豊かです。
ポイントは何と言っても赤えんどう豆。こちらには塩味がついています。

それぞれはほんのりとした味付けでありながら、すべてを口の中に入れると、しっかりした甘みとなり、そこに赤えんどう豆のぷちっとした食感と塩味がアクセントになって、本当に癖になる美味しさです。
一口目はぜひ、口を大きく開けて、思い切りかぶりついていただきたい!

正直なところ、このお菓子を嫌いな人はいないんじゃないかとさえ思います。誰もが相好を崩す、そんなお菓子です。
私は今回、思いがけず友人からプレゼントされたのですが、この包みを見た瞬間どれほどテンションが上がったことか(笑)
しかも画像の包み紙は今だけの春バージョン。

その日家族でありがたく頂きましたが、大きな口でかぶりつき、口いっぱいに豆餅をほおばりました。そうしてみんなの口から出た言葉は「おいしい」ではなく「幸せ~」でした。

友人たちはみんな、豆餅の事を「美味しいよねえ~」とどこかうっとりした口調で話します。
どんな時に食べても幸せですが、
「やっぱり、出来たてをお店で買って、そばの鴨川で食べるのがええね」
というところで意見が一致します。

原材料はもち米、小豆、砂糖、赤えんどう。
翌日にはお餅が硬くなってきますから、遠方へのお土産には向きません。
ぜひ、京都へいらした際には、店先で買って、鴨川の河川敷に腰掛けて食べてみてください。
ちょうど今ごろは、この包み紙の様に、鴨川も桜が咲いているでしょう。
花見団子ならぬ、花見豆餅。きっと幸せな時間が訪れると思います。

出町ふたば
<住所> 〒610-1104 京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
<電話>075-231-1658

ABOUT THE AUTHOR

Shizu
帰らない京都観光客、こと、shizuです。

福岡県生まれ、京都在住20年。
15歳で初めて京都に来て以来、毎年京都を訪れるようになり、結局住みついてしまった京都中毒患者。
旅するように暮らしながら、日々観光客目線で京都の街を楽しんでいます。
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